ズキュン×バキュン(1) (GANMA!)
内容紹介
弾丸飛び交う戦場は、二人だけのハネムーン!?
元スゴ腕傭兵のダンと、彼を病的に、そして熱烈に愛する美少女殺し屋・ライラ。二人は、裏社会を震撼させる最強の殺し屋コンビ……であり、同時に周囲が思わず目を逸らしたくなるほどの超ド級「バカップル」です。
ライラの愛は、あまりに重く、あまりに鋭い。ダンへの独占欲が1ミリでも刺激されれば、彼女の手にする重火器が火を噴き、敵対組織は瞬く間に肉片へと姿を変えます。対するダンも、そんな彼女の狂気的な愛を「可愛い」と全肯定し、背中を預ける底なしの包容力の持ち主。
手をつなぎ、ペアルックに憧れ、手料理に胸を躍らせる。そんな「普通の恋」を目指しているはずなのに、二人の歩む道のりには常に血飛沫と死体の山が築かれる。常識も倫理も火力が追い越していく、ノンストップ・キリング・ラブストーリー
殺戮シーンが「デート」になる異常な温度差
本作最大の魅力は、凄惨なバイオレンスシーンと甘々なラブコメシーンが同時に進行する、凄まじい「温度差」にあります。 敵軍が絶望に叫び、四肢が舞う戦場のど真ん中で、「ダンくん、さっきの格好よかった!」「ライラ、今日の髪型も似合ってるぞ」と平然とイチャつく二人。このシュールすぎる光景が、読者の脳内にある「シリアス」のスイッチをぶち壊し、未知の領域(?)へと誘います。
ライラの「純粋すぎる暴力」
ヒロイン・ライラの原動力は、どこまでも純粋な「ダンくん大好き!」というエネルギー。 彼女にとっての引き金は、憎しみではなく「愛」です。ライラがダンを想って放つ一撃一撃が、あまりにも圧倒的で清々しいため、読者は不謹慎ながらも「もっとやれ!」と快感を覚えてしまいます。「愛が重い(物理)」という言葉をこれほど忠実に体現したキャラは、他に類を見ません。
ダンの規格外の男気と包容力
ライラに振り回されているようでいて、実は彼女の狂気すらも優しく(そして超人的な戦闘力で)包み込むダンのカッコよさが、この物語の屋台骨です。 時折見せる「元傭兵」としての冷徹なプロの顔と、ライラを見つめる甘い眼差しのギャップ。彼女の暴走を止めるのではなく、共に駆け抜けることを選んだ彼の男気には、不覚にも痺れること間違いなしです。
第1巻を読み終えた後の疲労感と高揚感は、まるで極彩色のジェットコースターに乗ったかのようです。 正直なところ、設定だけを見れば「病んでいる」と言われかねない関係性ですが、楪廷戸先生の描く二人のやり取りには、不思議と「毒」よりも「清々しさ」を感じます。それは、二人の愛が一切の迷いなく完結しており、お互いがお互いを世界で一番必要としていることが、一コマ一コマから痛いほど伝わってくるからでしょう。
「憧れのデートをしたいのに、なぜか爆発が起きる」という、ある種の天丼ネタ的なギャグ要素も秀逸です。普通のカップルが直面する「些細なすれ違い」が、この二人にかかれば「小規模な戦争」へと発展するスケール感。このデタラメなパワーこそが、本作を唯一無二のエンターテインメントに押し上げています。
作画については、沙村広明先生の絵柄を思い出しますが、何か関係があるのでしょうか・・?
「幸せな結末」とは何か? この二人を見ていると、世間一般の平和な日常ではなく、血まみれでも二人で笑っていられる戦場こそが、彼らにとっての「真実の愛の形」なのだと納得させられてしまいます。