ゴーマニズム宣言SPECIAL 大東亜論第一部 巨傑誕生篇 下巻

ゴーマニズム宣言SPECIAL 大東亜論第一部 巨傑誕生篇 下巻のカバー画像 発売日: 2015年6月5日 著者: 小林よしのり 出版社: 小学館

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内容紹介

小林よしのり氏による渾身の歴史巨編『ゴーマニズム宣言SPECIAL 大東亜論 第一部 巨傑誕生篇』。その下巻は、明治という激動の時代において、日本が「国家の自立」と「アジアの連帯」の間で激しく揺れ動く様を描き切った完結編です。

上巻で描かれた頭山満(とうやま みつる)たちの胎動を受け、物語はさらなる歴史の深淵へと突き進みます。下巻の大きな見どころを紹介します。

西郷隆盛の遺志と「玄洋社」の真価: 西南戦争で散った西郷隆盛の精神がいかにして頭山満らへと引き継がれたのか。藩閥政府が西洋列強に阿(おもね)り、不平等条約の改正に苦心する中で、「日本人の矜持」を失わずに抵抗を続けた野の志士たちの戦いが描かれます。

「アジア主義」の具体化と葛藤: ただ日本を守るだけでなく、欧米の帝国主義に飲み込まれようとするアジア諸国をどう救うべきか。今日では否定的に語られがちな「アジア主義」の源流にある、真摯な情熱と地政学的な戦略眼が、小林氏独自の視点で再構築されています。

大隈重信襲撃事件と時代の転換点: 下巻のクライマックスの一つは、条約改正を巡る政治的混迷と、それに伴う過激な実力行使です。玄洋社の来島恒喜による大隈重信襲撃事件など、歴史の教科書では数行で終わる出来事の裏側にある「個人の情念」と「時代の必然」が、凄まじい筆致で活写されます。

「巨傑」たちの群像劇: 頭山満を中心に、箱田六輔や進藤喜平太といった、現代では忘れ去られた「怪物」たちが次々と登場します。彼らの破天荒な生き様や、一筋縄ではいかない人間味溢れるエピソードは、歴史の重苦しさを忘れさせるほどのエネルギーに満ちています。

下巻を読み終えた時、読者は単なる歴史知識ではなく、「戦後の価値観によって封印されてきた、もう一つの日本人の魂」に触れたような、重厚な読後感を味わうことになるでしょう。

それは、現代の日本がアジアの中でどうあるべきかを問い直す、鏡のような役割を果たす一冊でもあります。

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