菌と鉄(2) (週刊少年マガジンコミックス)

菌と鉄(2) (週刊少年マガジンコミックス)のカバー画像 発売日: 2022年6月9日 著者: 片山あやか 出版社: 講談社

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内容紹介

「博士」の計算か、人類の意地か。血塗られた反撃の号令

キノコ(アミガサ)に脳を支配され、自由を奪われた人類。その徹底した管理社会を打ち破るべく、反抗組織「エーテル」による本部総攻撃がついに幕を開けます。

最強の兵士・ダンテは、捕らえられた少女・アオイを救うため、そして世界の理を覆すため、死地へと突き進みます。作戦は、地球全土を監視する超越的な視力を持つSeeを、Bチームの射程圏内へと引きずり出すこと。

しかし、その前に立ちはだかるのは、アミガサ最高幹部『創まりの5人』の一角、圧倒的な戦闘能力を誇るGAN。仲間たちが次々と命を散らし、絶望的な戦力差を見せつけられる中、ダンテの「心」と「拳」は、血と涙を糧に進化を遂げられるのか――。

「創まりの5人」の絶望的な戦闘力

アミガサの頂点に君臨する幹部たちの実力は、まさに規格外。特にGANとの遭遇シーンは、読者に「勝てるはずがない」という本能的な恐怖を植え付けます。理不尽なまでの強さを持つ敵に対し、ダンテがいかにして「計算外」の存在になれるのかが焦点となります。

「個」を捨てた戦士たちの笑顔

バクダン兄妹、コヨーテ……。次々と散っていく仲間たちが、最期に浮かべるのは「笑顔」です。自分を人間ではなく、人類という大きな集団の「部品」として自覚し、次へ繋げるために命を燃やす彼らの姿。その潔さが、かえって読む者の胸を締め付け、この世界の歪さを浮き彫りにします。

深まる「博士」の謎と圧倒的統治

すべてを見透かしているかのような「博士」の存在。作戦が成功に近づいているように見えても、それさえも計算の内ではないかと思わせる不気味さ。 終盤の圧倒的な力には絶望感を覚えます。 この圧倒的な知能にどうやって「土を付ける」のか、知的な興奮を煽る展開が続きます。


「命のバトン」という名の重すぎる希望

読み進めるほどに、散っていく戦士たちの「笑顔」が脳裏に焼き付いて離れません。彼らにとって死は敗北ではなく、全体の勝利のための「機能」でしかない――。その徹底した自己犠牲の精神に、熱い感動と同時に、人間性を削ぎ落とされた管理社会の底冷えするような悲哀を感じました。ダンテが背負うことになった仲間たちの遺志は、果たして「博士」の完璧な数式を壊すノイズになれるのか。絶望の濃度が上がるほどに、物語の引力が増していくのを感じる第2巻です。

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