ONE PIECE モノクロ版 114 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ONE PIECE モノクロ版 114 (ジャンプコミックスDIGITAL)のカバー画像 発売日: 2026年4月3日 著者: 尾田栄一郎 出版社: 集英社

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内容紹介

歴史が語らなかった「空白の日」。伝説が終わり、時代が動き出す

「ゴッドバレー事件」――それは世界政府がひた隠しにし、地図からも消し去った最悪の惨劇。その日、その島には、後の歴史を形作る全ての「怪物」たちが集結していました。

最凶の海賊ロックス率いるロックス海賊団。彼らの目的は、天竜人が興じる非道な「人間狩り」の賞品として奪われた仲間、そしてある「末裔」の奪還でした。 そこに現れる海軍の英雄ガープと、宿敵ロジャー。共闘か、殺し合いか。混沌とする戦場の中で、若き日のドラゴン、くま、イワン、そして赤子のシャンクスまでが、それぞれの運命の歯車を回し始めます。

ロックスの隠し名、ティーチの出生、シャンクスの正体。これまで物語の中に点在していた伏線が、一つの大きなうねりとなって押し寄せる、衝撃の内容です。

ロックス海賊団の威容とロックスの隠し名

海賊団を率いるロックス。隠し名はデービー・D・ジーベック。伝説の海賊デービー・D・ジョーンズの末裔です。やはりDの名を持っています。 また、若き日の白ひげ、ビッグ・マム、カイドウが同じ船に乗っている光景は、まさに「怪物の祭典」。彼らがなぜ決別し、後の四皇となったのか、その確執の原点が鮮烈に描かれています。

シャッキーとレイリー

かつての海のアイドル的存在だった若き日のシャッキー。彼女が天竜人の「賞品」にされるという絶望的な状況で、彼女を救い出したのは冥王レイリーでした。シャッキーがなぜ海賊を辞め、シャボンディ諸島で「ぼったくりBAR」を営むようになったのか。その裏にあるレイリーへの想いと、彼と共に生きる道を選んだ決意には、戦いの中に一筋の光を感じさせます。

明かされる「最悪の世代」のルーツ

今巻最大の衝撃は、幼少期のティーチがゴッドバレーにいたこと、そして彼の父親にも驚きました。ルフィの宿敵となるティーチが、父の意志を継ごうとしているのか、それとも超えようとしているのか。また、海軍に所属しながらも天竜人の暴挙に苦悩する若きドラゴンの姿は、彼がいかにして革命軍のリーダーとなったかを雄弁に物語っています。

ロックスの最期と「共闘」の真実

ロックスの「頼む……殺してくれ」という懇願、そしてロジャーとガープがそれに応えるシーン。単なる「善と悪」では割り切れない、海賊と海兵の奇妙な信頼関係と、戦士としての敬意が滲み出る名場面です。この事件をきっかけに、海軍は「英雄」という偶像を作り出し、センゴクは組織の闇を知りながらも「正しさ」のために上を目指す決意を固める――。大人の事情と情熱が入り混じるドラマチックな展開です。


第114巻を読み終えた後の高揚感は、言葉では言い表せないほどです。 尾田先生がこれまで何十年もかけて蒔いてきた「種」が一気に芽吹いたような感覚。特に、赤子のシャンクスがロジャーの船の宝箱から見つかるラストシーンは、第1話のルフィとシャンクスの出会いを全く違う意味に変えてしまうほどの破壊力がありました。

くまやイワンがこの地獄のような島から生き延び、ニキュニキュの実という力を得ていく過程。一方でカイドウとビッグ・マムが、悪魔の実を巡って決定的とも言える亀裂を深めていく描写。すべてのエピソードが現在のルフィたちの戦いと直結しており、読み返すたびに新しい発見があります。

また、ガープの「気に入らない奴(天竜人)もいるが、守るべきものがある」というスタンスや、ドラゴンの「耐えられない怒り」の対比も興味深い。同じ正義を志しながらも、組織に残る道と外へ出る道に分かれた彼らの歩みは、現代の社会を生きる私たちにも刺さるものがあります。

ゴッドバレー事件の終焉は、決して過去の出来事ではなく、ラフテルへの最後の航海の序章に過ぎません。これほどまでに情報量が多いのに、一つ一つの描写に魂がこもっている。 …やはり今が一番面白いのかなと想います。

長い長い物語ですが、その終着点が少しずつ見えてきたような気がします。

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