盾の勇者の成り上がり 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

盾の勇者の成り上がり 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)のカバー画像 発売日: 2014年7月23日 著者: 藍屋球 出版社: KADOKAWA

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内容紹介

世界中が敵。信じられるのは、自分の「盾」だけ

大学生の岩谷尚文は、図書館で見つけた一冊の本に導かれ、異世界へ「盾の勇者」として召喚されます。共に召喚された他の三人の勇者(槍、弓、剣)と共に、世界を滅ぼす災厄「波」から人々を救う……はずでした。

しかし、冒険開始わずか三日目。仲間だと思っていた王女に嵌められ、冤罪を着せられた尚文は、金も名声も、そして人間への信頼さえもすべて奪い取られてしまいます。

「盾」という攻撃手段を持たない最弱の職種、そして国中の人間から蔑まれる「不遇の勇者」。復讐の炎を胸に灯し、冷徹に、泥臭く這い上がる男の、孤独なサバイバルが幕を開けます。

「なろう系」屈指のストレスとカタルシスの緩急

あまりにも理不尽な「冤罪」の描写

第1巻の最大の見どころであり、同時に最も胸が締め付けられるのが、尚文が裏切られるシーンです。藍屋球先生の描く「悪意に満ちた周囲の顔」と「絶望する尚文の対比」が素晴らしく、読者は否応なしに尚文の怒りに同調させられます。

「攻撃できない」からこその創意工夫

盾しか使えない尚文は、まともに魔物を倒せません。下級の魔物に噛まれながら皮を剥ぎ、薬草を調合し、地道にレベルを上げる姿は、華やかな他の勇者たちとは対照的。この「地道な努力」が、後の無双シーンへの説得力を生んでいます。

ラフタリアとの出会い

誰も信じられなくなった尚文が出会ったのは、亜人の少女・ラフタリア。道具として彼女を買った尚文と、絶望の中にいた彼女。歪な関係から始まる二人の絆が、少しずつ尚文の凍てついた心を溶かしていく過程は、本作の大きな救いです。


最初は、あまりの理不尽さに読んでいて拳を握りしめたくなるほどです。しかし、だからこそ尚文が「効率」と「生存」のために手段を選ばず立ち振る舞う姿に、奇妙な爽快感を覚えます。 そして、世間の評価を無視し、自分の守りたいものだけを必死に守る。その「不器用な正義」が格好いいなと思います。

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