エイハブ (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
内容紹介
世界文学の最高峰『白鯨』を驚愕の解釈で再構築した海洋復讐アクション——それが『エイハブ』です。
猿渡先生特有の圧倒的な「肉体描写」と、逃げ場のない洋上の「狂気」が融合した本作の魅力を紹介します。
「タフ」すぎるエイハブ船長の圧倒的カリスマ
本作の主人公エイハブは、伝説の白鯨に片足を奪われた復讐の鬼。しかし、ただの老人ではありません。猿渡ファンなら期待せずにはいられない、「鋼鉄の肉体」と「超人的な武力」を兼ね備えた最強の船長として描かれています。その眼光と立ち振る舞いだけで荒くれ者たちを平伏させる姿は、まさに圧巻です。
劇画の極致!凄まじい「肉体と破壊」の筆致
猿渡先生の真骨頂である、筋肉の躍動、骨が砕ける衝撃、血飛沫が舞う暴力の美学が全開です。対峙するのは巨大な「白鯨」。この大自然の怪物を相手に、肉体ひとつで挑まんとするエイハブの姿は、格闘漫画の枠を超えた「人間vs神(自然)」のガチンコ勝負を見せてくれます。
深淵を覗く「復讐」のドラマ
『白鯨』のテーマである「復讐に憑りつかれた男の末路」を、よりバイオレンスに、よりエモーショナルに描き出します。エイハブが抱える過去の因縁と、彼を取り巻く乗組員たちの思惑が交錯する中、物語は狂気へと加速していきます。猿渡流のハードボイルドなセリフ回しが、男たちの執念を際立たせます。
圧倒的なスケールで描かれる「未知の海」
舞台は荒れ狂う大海原。デジタル版の鮮明な画質で描かれる荒波や捕鯨船「ピークォド号」のディテールは、まるで映画を観ているような迫力です。広大な海という密室の中で、逃げ場のない極限状態に追い詰められていく人間心理の描写が見事です。
「猿渡哲也」というジャンルの新境地
『高校鉄拳伝タフ』などの格闘路線とは一味違う、歴史・古典・海洋冒険をミックスした独自のエンターテインメントに昇華されています。誰もが知る古典のあらすじをベースにしながら、「次に何が起きるか分からない」猿渡節が炸裂する、中毒性の高い一冊です。
「鯨を殺すのではない。俺は神を殺しに行くのだ」
そんな凄みすら感じるエイハブの執念に、ページを捲る手が止まらなくなるはずです。