黒街 1 (少年チャンピオンコミックス・タップ!)
内容紹介
『黒街』(クロマチ)第1巻は、日常と隣り合わせの「異界」や「狂気」を、独自の世界観で描き出したパニック・ホラー作品です。
小池ノクト流の「不気味な造形美」
『6000』や『蜜の島』でも定評のある、緻密で重厚な背景描写と、生理的な嫌悪感を呼び起こすクリーチャーのデザインが圧巻です。影の濃い独特のタッチが、閉鎖的な街の空気感を見事に表現しています。
予測不能な展開
単なるモンスターパニックに留まらず、「なぜこの街は変貌したのか?」「この街のルールは何なのか?」という謎が物語を牽引します。極限状態に置かれた人間たちの本性が暴かれていく人間ドラマとしての側面も、本作の大きな引き込み要素です。それでもなぜか笑えてしまうのは、キャラの個性が活きているためだと思われます。
「音」や「気配」を感じさせる演出
静寂から突如として訪れる暴力や、背後に何かが潜んでいる予感。視覚情報だけでなく、読者の想像力に訴えかけるような「不穏な空気」の演出が巧み。
逃げ場のない閉塞感だけでなく、一生懸命なのになぜか笑えてしまうキャラたちの味付けが絶妙な作品です。お父さんがんばれ。