レ・セルバン(2) (マンガワンコミックス)
内容紹介
空を埋め尽くす「闇」。抗う術なき絶望が世界を覆う
失われた記憶と、愛する娘を守るために旅を続けるかつての英雄・セルバン。 彼らは「楽園の民(アバタールびと)」の砦へ入るための通行証を求め、欲望渦巻く町・イピシミアへと足を踏み入れます。
そこで待ち受けていたのは、セルバン王の名を騙り、残虐な行為でその名を汚す人狼ゴーフェル。己の誇りと正義を懸け、偽者との対峙を果たすセルバンでしたが、その激闘の最中、世界を揺るがす異変が起こります。
突如として空と大地を覆い尽くす、正体不明の強大な「暗黒」。 物理的な敵を超越した「世界の終わり」を予感させる圧倒的な闇の前に、伝説の王セルバンはどう立ち向かうのか――。
セルバンの名を貶めるゴーフェルとの戦いは、単なる武力のぶつかり合いではなく、王としての資質や誇りを問うドラマ。偽者の邪悪さが、セルバンの持つ静かな強さをより一層際立たせます。
また、後半で描かれる天変地異のごとき闇の到来シーンは圧巻。読者もキャラクターと共に「これには勝てないのではないか」という絶望感に飲み込まれるような、凄まじい演出です。
「これぞダークファンタジー」と言いたくなる重厚感。特筆すべきは、主人公セルバンの「重み」です。苦悩を抱えながらも剣を振るう彼の姿には、近年のライトなファンタジーにはない「命のやり取り」の感触があります。2巻のラスト、あの闇が世界をどう変えてしまうのか……。続きが気になります。